Skrillex

アメリカの国旗
スクリレックス流、ビートの「押しと引き」。世界を熱狂させる天才のバランス感覚|バンドマンが一人を選んだ。<2曲追加>

LA出身のシンガーソングライターであり、世界で最も影響力を持つDJ・プロデューサーの一人が、Skrillex(スクリレックス)だ。彼の音楽人生は、ポスト・ハードコアバンド「From First to Last」のボーカルから始まった。

このロック・バックボーンこそが、後にダンスミュージック界を席巻する彼の「内に秘めたエネルギー」の源泉である。2010年代初頭、強烈なベース音を特徴とする「ブロステップ(Brostep)」をメインストリームへと押し上げ、グラミー賞を複数回受賞した功績はあまりに大きい。

しかし、彼の真の凄みは、その後の「溶け込む力」への進化にある。かつての破壊的なサウンドだけでなく、年を重ねるごとに多様なアーティストとのコラボレーションを成功させ、相手の持ち味を最大限に引き出すプロデュース能力を開花させた。

ジャスティン・ビーバーやチャンス・ザ・ラッパー、さらにはJ・バルヴィンのようなラテン勢から、ナイ・バルグーティといったエスニックなアーティストまで、その守備範囲は驚異的だ。

ハードなビートの「押し」と、歌い手に寄り添う「引き」の絶妙なバランス感覚。そして、一聴して彼だと分かる鋭利で疾走感あふれるアレンジ。これらこそが、ジャンルを超えて彼が「引っ張りだこ」であり続ける理由である。

バンドマンとしての魂を抱いたまま、エレクトロニック・ミュージックの限界を更新し続けるSkrillex。その音楽的探求は、常に時代の半歩先を突き進んでいる。


▼ストリーミング記録



2025.12.現在/as of 2025.12.

01.

★☆☆
Rock'n'Roll (Will Take You to the Mountain) 2010
女性のリズミカルなフックで始まる、ロック、そうまさしく岩のようなサウンドを投げ込んでくる。まだ若い彼の有り余るパワーを見た。ジャンルを超えて聴く「ロックンロール」という言葉には魔法がある。

02.

★☆☆
All I Ask of You 2010
feat.Pennybirdrabit
EDM基本の裏打ちのビートにハンドクラップ、Pennybirdrabitのニューオーダーのようなメロディのヴォーカルが展開する。


03.

★☆☆
The Devil's Den 2011
feat.Wolfgang Gartner
アメリカのDJ「ウルフギャングガートナー」とのコラボ。力強いリズムにシンセの骨太のサウンド、激しい応酬の中、小節頭アクセントのシンセがカッコいい。後半はレゲエのリズムを挟んで第二ラウンドへ


04.

★☆☆
Scary Monsters and Nice Sprites Kaskade Remix 2011
feat.Kaskade
シカゴのDJ「カスケード」とのコラボ。導入部分が4分ちょいと相当長いが、リズムが入るとゴキゲンの転回になる。


05.

★★☆
Coast It Clear 2014
feat.Chance The Rapper
シカゴのヒップホップ・アーチスト「チャンス・ザ・ラッパー」とのコラボ。アルバムのクレジットにはなかったな、キャッチーでポップなイントロからいきなりチャンスの生々しいラップが始まる。後半にかけてジャジーな展開になるのも◎、あと歌詞がアイズレーブラザーズのものなのかな?クレジットにメンバーの名前がずらーっとあった。





06.

★☆☆
Would You Ever - Conducta Remix 2017
feat.Poo Bear×Conducta
アメリカのシンガーソングライター「プー・ベア」、UKのトラックメイカー「コンダクタ」とのコラボ。涼し気なシンセにソウルフルなヴォーカル、歌うシンセベース。タイトなリズムは最後まで。

07.

MIdnight Hour 2019
feat.Boys Noize×Ty Doller $ign
ドイツのアレックス・リダによるエレクトロ・ユニット「ボーイズ・ノイズ」、LAのラッパー「タイ・ダラー・サイン」とのコラボ。雲のようなPadサウンドと力強いリズムがメリハリを出す。スムースなタイダラーのヴォーカルも◎

08.

★★☆
Malokera 2019
feat.MC Lan×Skrillex×Tory Boi×Ludmilla×Ty Doller $ign
ブラジルのヒップホップアーチスト「MCラン」、ロンドンDJ「Tory Boi」、ブラジルのシンガーソングライター「ルドミラ」、そしてLAのラッパー「タイ・ダラー・サイン」とのコラボ。民族的かつヒップホップなリズムはセンスとしか言いようがない見事なさばき。

09.

★☆☆
En Mi Cuarto 2021
feat.Jhay Cortez
プエルトリコの歌手「ジャイ・コルテッツ」とのコラボ、哀愁感たっぷりの前半のヴォーカルソロから、ビートが入りグッとくる。絶妙の押さえ具合が◎ クールだ。

10.

★☆☆
In Da Getto 2021
feat.J Balvin
コロンビアのシンガーソングライター「J・バルヴィン」とコラボ、アンダーグラウンドなムードたっぷりのフックのループが印象的。バランス感覚が見事と言える。飲んで聴くと気持ちいいんだこのパターンは。

11.

★☆☆
XENA 2023
feat.Nai Barghouti
パーカッシブなトラックにエスニックなフックが絡む。後半の四つ打ちビートでヒートアップする辺りは実にカッコいい。

12.

★☆☆
TAKA 2024
Guest performance in Ahadadream,Priya Ragu
タイトルワードのキャッチーなフック、リズムの切り返しで魅せるパーカッシブな展開は間違いなくヒートアップする極上のアレンジ。

13.

★☆☆
hit me where it hurts x 2025
疾走するビートに機械的な女性ヴォーカルが現れる、この鋭利な疾走感がまさにSkrillexだ!

14.

★☆☆
LA NOCHE 2025
Guest performance in Chris Lake
ミディアムテンポに緊張感をもたらすいい仕事だ、見事なグルーヴ



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