
時代を超えて響く、三つの個性の共振|アンディ・ホワイト」「リアム・オ・メンリィ」「ティム・フィン」
アイルランド・ベルファスト出身のアンディ・ホワイト(A)、ホットハウス・フラワーズのリアム・オ・メンリィ(L)、そしてスプリット・エンズからクラウデッド・ハウスまでを渡り歩いたティム・フィン(T)。ALTは、異なる音楽的背景を持つ3人の天才シンガーソングライターが、ダブリンでの共同生活を経て結成したスーパーグループである。
彼らの音楽の核心は、1995年発表の唯一のアルバム『Altitude』に凝縮されている。アコースティック・ギターのオーガニックなストローク、心を震わせるファルセット、そして三者が重なることで生まれる唯一無二のハーモニー。それは単なるコラボレーションを超え、それぞれの個性が「混ざりきらない」まま、一つの大きなグルーヴとして結実した奇跡的な記録だ。
トム・ペティを彷彿とさせる質朴なロック・スタイルから、ロキシー・ミュージックに通じる神秘的なムード、さらにはビーチの開放感を纏ったドリーミーな旋律まで、その音楽性は極めて多面的である。
流行に左右されない普遍的なメロディラインは、発表から四半世紀を超えた今なお、ストリーミングを通じて新たなリスナーの耳を捉えて離さない。良質なルーツ・ミュージックと、職人気質のポップ・センスが交差するALTの世界。彼らが残した楽曲群は、時代や季節を問わず、本物の音楽を求める者の心に寄り添い続けるタイムレスな名作である。
▼ストリーミング記録
2025.12.現在/as of 2025.12.
★☆☆
We're All Man 1995/2022
アルバムの1曲目、ファルセットにアコギのストローク、そしてハーモニー。
02.
★☆☆
Favourite Girl 1995/2022
ハイピッチのスネア、一音だけのピアノ、トムペティのヴォーカルスタイル、2コーラス目からのオルガン、裏メロのコーラスがサビになっていく。旨味たっぷりのあえて地味なナンバー。
03.
★☆☆
The Refuge Tree 1995/2022
3人の合作のイメージが楽しく伝わる、アコギのストロークを一緒に演奏することの楽しさ、よくわかります。胸のすく作品だ、ビーチで聴きますよ。
04.
★☆☆
I Decided To Fly 1995/2022
美しいピアノのフレーズ&スキャットに続いて、アコギのストロークでヴォーカルイン。循環コード、ロングトーンのサビからピアノのフレーズに沿うスキャット。気持ちのいい展開だ。6:36の長尺、全体にドリーミーなミディアムバラード。
05.
★☆☆
Girlfriend Guru - ALT Version 1995/2022
流れ落ちるようなフレーズが重なって、ミディアムテンポのビートへ。マラカスが細かく刻み、ヴォーカルはゆったりとしたメロディ。どことなくロキシー・ミュージックのムードを感じた。
06.
★☆☆
Mandala - ALT Version 1995/2022
アルバム10曲目にもオンされてるが、こちらのテイクがホットでグイグイ来る。走ってるようにも聞こえる突っ込みのリズムがグルーヴィン。何か儀式の音楽のようでもある神秘性も感じた。
07.
★☆☆
The Glad-Eyed Maid 1995/2022
エレクトロなシンセの波に印象的なピアノのフレーズ、それがほぼ最後まで2:30あたりで1フック、ピアノの残響音で1分弱の長い余韻のアウトロへ。
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