
1960年代N.Y.で炸裂した、アンダーグラウンドの衝撃|音楽的ビッグバン
The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)は、1960年代後半のニューヨークで発生した音楽的なビッグバンであり、後のパンク、ニューウェーブ、オルタナティブ・ロックに計り知れない影響を与えた伝説的なバンドである。
創設メンバーは、詩的で退廃的な世界観を持つボーカリストのルー・リードと、前衛的なノイズやドローンを導入したマルチ・プレイヤーのジョン・ケイル。彼らは当時の主流であったヒッピー文化やサイケデリアに背を向け、都市の暗部、薬物、暴力、そして奇妙な愛をストレートな歌詞で描き出した。
独自のサウンドと先駆性
彼らのサウンドは、シンプルでありながら深く中毒性があるのが特徴だ。初期の楽曲「I'm Waiting For The Man」では、ドラムとバッキングギターが織りなす強烈なビートの上に、クールなヴォーカルがロックンロールを見事に表現している。「Run Run Run」にはジョン・リー・フッカーにも通じるブルージーな熱量が宿っている。
さらに、ジョン・ケイルの在籍時の作品「White Light/White Heat」では、刺激的かつ暴力的なノイズとフィードバックを導入し、既存のロックの枠組みを打ち破った。
ケイル脱退後、バンドはよりメロディアスな方向へ移行する。「Candy Says」のような楽曲では、一転して優しく美しいギターとヴォーカルでリスナーを癒す。「Beginning To See The Light」では、この時期からすでにループ&グルーヴを意識したかのようなロングナンバーを展開し、その音楽的な先見性を証明している。
彼らが残した楽曲は、当時のアンダーグラウンドな現実を捉えながら、時代を超越した美学と刺激を持ち続けている。The Velvet Undergroundこそ、真のN.Y.パンクの祖であり、その功績はロック史の金字塔である。
▼ストリーミング記録
01.
★★☆
I'm Waiting For The Man 1967
ドラムのバッキングギターのパワープレイに、シンプルだが音の印象が強いギター、クールなヴォーカルはビートとかみ合ってしっかりと波を立ててくれている。アクセントは全拍!
02.
★☆☆
Run Run Run 1967
ストーンズも悔しがっただろうこのブルージーなオリジナルソング。ジョンリーフッカーの熱い波がここにもある。キャッチーなタイトルフックも◎
03.
★★☆
White Light/White Heat 1968
1小節の8泊がすべて強調されたロックンロール、サビもカッコいい。アウトロに向けてぶっ飛んでる感、刺激的だ。
04.
★★☆
Candy Says 1969
癒されるギターにやさしすぎるヴォーカル、メロディラインも滑らかで美しい。
05.
★☆☆
Beginning To See The Light 1969
この時期にビートルズもストーンズもこのサウンドであっという間に終わった気がするが、このナンバーは4:40とロング、ループ&グルーヴをこの時期から意識したのだろうか。少し引いたパートもあってメリハリを噛ましてグイグイと来る。
06.
★☆☆
Sweet Jane 1970 - Full Length Version; 2015 Remaster
熱を帯びたクールさのルーのヴォーカルは躍動している、サビでのほかのメンバーの熱量、基本的に2つのコードで展開するミディアムハイなナンバー
07.
★☆☆
Ride into the sun 1970 - Session Outtake; 2015 Remaster
教会での音楽を思わせるオルガンと優しいメロディライン、美しい音の運びだ。まるでブライアン・ウィルソンを聴いてるかのようだ。間奏はベースソロかなぁ
08.
★☆☆
Rock And Roll 1986
シンプルなバックトラック、ヴォーカルは情感たっぷり、カッティングでの間奏とエンディングは超越した感情が炸裂している。