
米ニューヨーク出身フィオナ・アップル、打楽器とピアノが共鳴する表現美|孤独を癒す魔法を感じ取るまでは少しかかったが、今はやみつき
アメリカ・ニューヨーク出身のシンガーソングライター、フィオナ・アップルは、1996年のデビュー以来、剥き出しの感情と高度な音楽性を融合させ続けている孤高の表現者である。ピアノを主体とした緻密な楽曲構成と、聴き手の心の深淵に触れるような独特の歌声は、既存のポップミュージックの枠組みを大きく超越し、世界中に熱狂的な支持層を生み出している。
彼女のキャリアは華々しい実績に彩られている。デビューアルバム『Tidal』でグラミー賞最優秀新人賞を受賞して以降、発表する作品がいずれも高い評価を獲得してきた。特に2020年発表の『Fetch the Bolt Cutters』は、主要な音楽メディアで極めて異例の満点を記録し、グラミー賞でも最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞するなど、その芸術性は頂点に達している。
音楽面では、ジャズやブルースの素養を感じさせる複雑なリズムアプローチと、即興性を孕んだダイナミックなアンサンブルが特徴である。静謐なピアノバラードから、打楽器を多用した実験的なナンバーまで、その表現幅は極めて広い。自身の孤独や葛藤を普遍的な芸術へと昇華させるその姿勢は、時代が移り変わっても色褪せることのない普遍的な強度を保っている。
▼ストリーミング記録
2026.02..現在/as of 2026.02
01.
★☆☆
Sullen Girl 1996
流れるようなピアノそっとストリングス、表現の舞台は整った。ベースにドラムが厚みを加えストリングスも大きく包み込む。スケールの大きな静かな曲。決して楽しいわけじゃないが、聴いているとそこが居心地がいい空間になる
02.
★☆☆
Criminal 1996
タイトなビートトラックにブルージーなムード、ジョンレノンのマインドを持ったヴォーカルラインと推測した。
03.
★★☆
Never Is a Promise 1996
哀愁のアルペジオに感情の起伏が感じられる、切ないバラード。フィオナもライブでは感情が入りすぎるナンバーと聞いた。哀願するようなサビは心揺さぶられる ⊳歌詞
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04.
★★☆
I Know 1999
ゆったりとしたバラード、力強く優しいベースが心地よく、ドラマーはブラシでマッチを擦る音のような効果を出している。しっかりとフィオナの魔法が効いた曲だ。7thのあたりはジョンの繊細さを、ピアノに揺れる感じはトムウェイツを思い出した。わかるよ、わかるよ_
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05.
★☆☆
Oh Well 2005
ピアノとボトムの深いサウンド、力強いキメに乗せてフィオナのヴォーカルが力強いミディアムナンバー。そっと入るストリングスの滑らかさに驚く
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06.
★☆☆
Hot Knife 2012
ティンパニーの遠い響きに感性のヴォーカルが絡み、しばらくしてピアノがユニゾンで沿ってくる。サンプラーでコーラスを重ねていくような効果も重厚だ。
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07.
★☆☆
Shameika 2020
激しく暴れるアルペジオに軽快なメロディライン、刺激的なブレイクもメリハリが効いて刺激的
08.
★☆☆
Ladies 2020
ドラムのみで歌われる導入部分、ベースが入りメロディアスな流れに、ヴォーカルは自由奔放、真似できない凄まじさ。
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09.
★★☆
Love More 2021
印象的なフレーズのフックとパーカッションで始まる、ヴォーカルはニナシモンのソウルをも感じる素晴らしさ。バックトラックも徐々に厚みを増していく。素晴らしいテイクだ
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