

Laid Backの真髄:北欧が生んだ伝説のデュオ。低音ヴォーカルと緻密なビートが描く不変の音楽世界<1曲追加>
デンマーク・コペンハーゲン出身のジョン・グルドバーグとティム・スタールによるデュオ、レイド・バック(Laid Back)は、1979年の結成以来、独自の審美眼でポップ・ミュージックの構造を解体し再構築し続けてきた。彼らの最大の功績は、北欧特有の静謐な空気感と、レゲエ、ディスコ、ファンクといったブラック・ミュージックの要素を緻密な電子音で融合させ、世界を席巻する唯一無二の音像を確立した点にある。
1980年代初頭のヒットにより、デンマークの音楽シーンにおける国際的な先駆者としての地位を固めた。さらに、1990年代にはデンマークの権威ある音楽賞であるジュノー賞の前身や、グラミー賞デンマーク版とも称される複数のアワードでノミネートおよび受賞を果たし、その音楽性は批評家からも高く評価されている。
彼らのサウンドは、一聴すると名前の通りリラックスした雰囲気を湛えているが、その細部には高度なプログラミングと、最小限の音数で最大の効果を生む卓越したプロダクション技術が潜んでいる。
楽曲の核心にあるのは、低音を活かした重厚なヴォーカルワークと、完璧なバランスで配置されたリズム隊のアンサンブルである。初期の実験的なシンセ・ポップから、世界的なアンセムとなったハッピーなナンバー、そして近年の深みを増したチルアウト・サウンドに至るまで、その進化に停滞はない。
時代を鋭敏に捉えながらも、自身の美学を貫き通す彼らの作品群は、ダンス・ミュージックが到達した一つの結晶であり、未来永劫輝きを放つだろう。
▼ストリーミング記録
2026.05.現在/as of 2026.05.
01.
★☆☆
Roger 1981
聴いたイメージではアダブカダブラころのステーィブ・ミラーやELOをイメージした。シンセのフレーズや効果音などはプログレのニュアンスも感じる。
02.
★☆☆
I Wanna Go Back 1981
半音進行の展開はELOを思わせるミディアム・バラード
03.
★☆☆
Sunshine Raggae 1983 - 2008 Remaster
大きくうねる四つ打ちのリズムにキャッチーなフックがハッピーな気分にしてくれる。波の音もインサートされて夏のパーティのドンピシャナンバーだ
04.
★★☆
Bakerman 1990
絶妙のリズムと全体に奇跡とも思えるバランス、ヴォーカルはルーリードのようでもあり、トムペティをも思わせる。ここの楽器も神がかったシンプルさ
05.
★☆☆
Highway of love 1990
Paula AbdulのRuch Rushに影響を与えたと思えるイントロから歌い出し、哀愁感たっぷりのミディアム・バラード。
06.
★☆☆
Bet It Onyou 1990
プリンスのアレンジのような導入のドラムサウンド、躍動感たっぷりのベースが生み出すグルーヴにのっかるハーモニーヴォーカルもプリンスを思わせる。軽快なアップチュ
07.
★☆☆
Groovie Train 1995
ブルージーなギターで始まるミディアムナンバーはイーグルスがブルージーに攻めた西海岸のサウンドをイメージした。ホットな女性コーラスがカッコいい
08.
★☆☆
I Can't Live Without Love 1995
このあたりでボトム・ボーカルに気が付いたのかもしれない、あまりに下に行き過ぎないクリス・レアのポジションだ。サビのメロディはクランチギターと共に気持ち良く響く。
09.
★☆☆
Universe Lovesong 2004
ルーリードかマーク・ノップラーかクールでダンディなヴォーカルが冴えわたる。ミディアムナンバー、リズムもサウンドもセンス抜群
10.
★★☆
Happy Dreamer 2004
ジャジーなドラムの導入からエッジの効いたベースに、これもジャジーなギターが素敵なサウンドを聴かせてくれる。ムード満点のイントロだ、ヴォーカルはセクシーな低音にラジオトーンのフックが絡む。心地いいサビにビートにサウンドと申し分ない。
11.
★☆☆
Beautiful Day 2004
もう見事なミキシング、圧倒的な一体感に驚く。陽気な曲調にあの低音のヴォーカル、ちょいアンバランスな気もするな
12.
★★☆
Cocaine Cool / Bakerman (Soul Clap Remizxes) 2011
feat.Soul Clap
原曲よりさらに精度を上げたリズムはもう完璧、8:59の快楽的グルーヴ・ワールド。どこをとってもクールでセンス抜群の仕事だ。
13.
★☆☆
Don't Stop on the Grass 2013
このベースラインとリズムはピンク・フロイドの「Another Brick in the Wall」のイメージだ、トーキング・モジュレーターよりのオートチューンも刺激的だ。
14.
★☆☆
We Don't Need No Bad Vibrations 2013
イントロの展開からギターソロ、実に味わい深い
15.
★☆☆
Fuck 2013
ビリージーンのリズムにシンセがリードを取る、低音ヴォイスで禁止ワードを連発、ベースのグリッサンドがインパクト。全体にテクノフレーバー
16.
★☆☆
Beautiful Lover 2023
これはもうボブ・マーリーへのオマージュともいえる導入部分、開眼したダークウィスパーとフックが繰りなすヴォーカルラインもインパクト大
17.
★☆☆
Be The One You Are 2023
アコギのストローク、シンプルな2コードの展開がメインなリラックス・ナンバー。シンプルなスライドギターはジョージが弾いていそうだ。
18.
★☆☆
Discoman - Ki! Version 2024
Guest performance in Ki!
レトロなフレーバーを感じるディスコナンバー、ギターソロはビート・イットでのヴァンヘイレンを思わせるあたりはニヤリとさせる。
19.
★☆☆
Gloria 2024.
ヴァン・モリソンの原曲よりずいぶんとゴーストバスターズのニュアンス。トーキング・ヴォーカルがドンピシャ
20.
★☆☆
Som Et Strejf Af En Drabe 2024
キラキラとしたアコギのアルペジオにダブルなアコーディオンがいい。デンマークのシンガー・ソングライターの原曲に忠実、そして丁寧だ。美しい
21.
★☆☆
Step Into My Limousine 2026
心地よいミディアムのレゲエビートに、シャープなシンセのカット、低音ヴォイスのフックはここでもお見事。クールだ