Hailaker

イギリスの国旗 
心に滲む幽玄のフォークトロニカ。Hailakerが紡ぐ、静寂と多重コーラスの至福体験。

Hailaker(ヘイレイカー)は、マルチ奏者のエド・トゥレット(Ed Tullett)とジェミマ・コールター(Jemima Coulter)によるプロジェクトである。彼らが提示するサウンドは、伝統的なアコースティック楽器と緻密な電子音響が溶け合う「フォークトロニカ」の進化系として、世界中のインディー・ミュージック・ファンから熱い視線を浴びている。

彼らの音楽を定義するのは、計算し尽くされた「音の余白」と、多層的に重なる「幽玄なハーモニー」である。2019年のセルフタイトル・アルバム『Hailaker』から2024年の『Serenity Now』、そして2025年の最新シングルに至るまで、その進化は止まることを知らない。

繊細さと躍動が共存する音楽性

Hailakerの楽曲には、聴き手の心を一瞬で「一休み」させるような安心感がある。例えば、初期の代表曲「Not Much」に見られるミディアム・バラードの幸福感や、「Famous」における12弦ギターの心地よい倍音とブラスソロの融合は、彼らの職人的なアレンジメントの賜物である。

また、「Wild」や「Colorado」で聴けるような、緩やかな躍動感を伴うリズムアプローチも特徴的だ。ピアノの単音フレーズやストリングス、シンセパッドが完璧な配置で重なり合い、リスナーを深い没入感へと誘う。特に近年の「Problem」では、トーンを抑えたピアノと最前列に配置されたリアルなヴォーカルが、聴き手との間に親密な時間を生み出している。

Bon IverやNovo Amorに共鳴する世界観

その音楽性は、Bon IverやNovo Amorといったアーティストと比較されることが多い。しかし、Hailakerの独自性は、ツインヴォーカルが描く繊細な感情の機微と、ドラムとアコースティックギターのタイトな相性に見られるような、有機的な手触りにこそ宿っている。

2025年の最新曲「Out Of My Heart - I Said What I Said」で見せた、三声ハーモニーのハリと軽やかなバッキングのコンビネーションは、彼らが新たな境地に達したことを証明している。大切な人と、あるいは自分自身と向き合う大切な時間に聴くべき、現代最高峰のアーティスティック・プロジェクト。それ

がHailakerである。

  
▼ストリーミング記録



2025.12.現在/as of 2025.12.

01.

★☆☆
Not Much 2019
思わず手を止めて一休みしたくなる。その音空間からは安心感と幸福感を味わえるミディアム・バラード。

02.

★☆☆
Famous 2019
12弦の心地いい倍音に包まれて、ハーモニーヴォーカルが気持ちいい。ピッチの心配も微塵もない、ミドルトーンのブラスソロも◎

03.

★☆☆
Wild 2020
ゆったりと静かに流れる川のようなイメージ、弾みを感じるリズムが緩やかな躍動感を出している。コード頭の気持ち良さ、ピアノ単音のインパクトも際立っている。

04.

★☆☆
Colorado 2020
小気味いいアコギのアルペジオに流れるようなメロディ。ブレイク後のパッドとミドルトーンのブラスとここでもピタっと収まっている。×2の間奏はストリングス&シンセで広がりを魅せる

05.

★☆☆
Alumni 2020
ヴォーカルが引っ張る、そしてピアノがそっとついてくるようなイメージのバラード。ここでもツインヴォーカルが冴える。ヴォーカルの音域に重なる音域のストリングス、パッドなどあえてうまく積み重ねている。




06.

★☆☆
Faded 2024
アコギと男性ヴォーカル、バンドオンからリズムはタイトで弾んでいる。ドラムとアコギの相性の良さがわかる一曲。

07.

★★☆
Problem 2024
トーンを抑えたピアノのサウンド、彼たちも気づいているんだ。最前列のヴォーカルのリアルな存在感がどれだけすばらしいか_ 大切な時間んに大切な人と聴くべき曲。

08.

★☆☆
Out Of My Heart - I Said What I Said 2025
軽いタッチのアコギのバッキングのコンビネーションにハリのある三声ハーモニー。実に心地いい


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