

ギターアンプでヴォーカルを、独特の音空間
ザ・クリエンテールは、1991年にロンドンで結成されたイギリスのインディー・ロックバンドである。アラスダー・マクリーン(Vo/G)を中心に、繊細で霧がかったようなサイケデリック・ポップを四半世紀以上にわたり提示し続けている。
彼らのサウンドを決定づけているのは、ボーカルにギターアンプのリバーブを深くかける独特の手法だ。この音響処理が、現実から遊離したようなノスタルジックな空気感を生み出す。1960年代後半のソフト・ロックやサイケデリアを継承しつつ、ギャラクシー500にも通じる冷涼な残響音を共存させている点が最大の特徴である。
2005年発表のアルバム『Strange Geometry』は、ピッチフォーク(Pitchfork)をはじめとする主要音楽メディアから「2000年代のギター・ポップにおける金字塔」として高く評価された。特定の流行に依存しないその普遍的な音楽性は、時代を超えて機能する。
2023年発表のアルバム『I Am Not There Anymore』では、ポスト・パンクやジャズの要素を大胆に取り入れ、表現の幅をさらに広げた。日常の風景を静謐な芸術へと昇華させる彼らの楽曲は、聴き手の記憶の深層に触れる没入型の音楽体験を約束する。
▼ストリーミング記録
2026.04.現在/as of 2026.04.
01.
★☆☆
Geometry of Lawns 2005
70年代のムードが漂う、涼し気なナンバー、真夜中のカウボーイ<1969>が頭に浮かんだ
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02.
★☆☆
Isn't Life Strange? 2007
やさしい音空間、循環コードがゆったりと展開する。ヴォーカルラインはジョンレノンの節回しを思わせる。ビートルズの新曲と言われても違和感はないかもしれない。美しいバラードだ
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03.
★☆☆
Radial B 2023
倍音を楽しむかのようなピアノの全音符で紡いでいく0:57のショートインスト。
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