Bon Iver

アメリカの国旗
山小屋の孤独からグラミー賞へと響いた、フォークとエレクトロニクスが交錯する唯一無二の音像

アメリカ・ウィスコンシン州出身のシンガーソングライター、ジャスティン・ヴァーノンによるプロジェクトである。2007年のデビュー作『For Emma, Forever Ago』は、失意と病の中で隠遁した山小屋での数ヶ月間を記録した、極めて私的なフォーク・ミュージックであった。しかし、その震えるようなファルセットと重層的なコーラスワークは瞬く間に世界を魅了し、2012年の第54回グラミー賞において「最優秀新人賞」と「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞」の二冠に輝いた。

彼の音楽は、アコースティック・ギターの素朴な響きから、オートチューンを楽器として操る前衛的なエレクトロニクス、さらには緻密な管楽器のアンサンブルへと進化を続けている。その独創的なサウンドデザインは、カニエ・ウェストやテイラー・スウィフトといった巨星たちをも惹きつけ、ジャンルの境界を越えた共同作業を数多く生んだ。

静寂の中に宿る力強さと、実験精神に裏打ちされた唯一無二の音像。Bon Iverは、一個人の深い孤独が普遍的な祈りへと昇華される過程を証明し続ける、現代音楽の到達点である。


▼ストリーミング記録



2026.03.現在/as of 2026.03.

01.

★☆☆
Lump Sum 2008
イントロなどにみられる、のちにBon Iverのお家芸となる多重録音のコーラスは、なんとウィーン少年合唱団に触発されたものだ。雪をイメージさせるサウンドでもある。そう言えばどことなくワムの例の曲の始まりに似てなくもない。



02.

★☆☆
Woods 2009
オートチューンでエフェクト処理した声の多重録音、あのカニエが反応し、コラボの気っかけとなった作品。



03.

★☆☆
Rosyln 2009 - Twilight Saga: New Moon<OST>
feat.St. Vincent
カントリーソングで、これほどまでドリーミーな曲もそうそうないでしょう。美しいギターストローク。

04.

★☆☆
Holocene 2011
サイモン&ガーファンクルのようなアルペジオで始まって、次々と展開していく。彼ら以前にはなかった音像



05.

★★☆
10dEAThbREasT□□ 2016
度肝を抜かれるイントロのサウンドに更に分厚くなったコーラスが絡む、斬新なナンバー、グルーヴがカッコよすぎる。タイトル文字化けじゃないです/笑






06.

★★☆
Naeem 2019
バンドの進む道が見えた答えとなる曲かもしれない。初期のころからのキラキラした感じもしっかりとある。後半の盛り上がりは最高。ライブでど~なるかわかるでしょ?

07.

★☆☆
Marion 2019
初心に戻ったかのごときシンプルなコーラスとアコギ中心のナンバー。美しい余韻に浸ろう



08.

★☆☆
AUATC 2020
ピアノで始まるミディアムバラード、歌いだし数小節でいきなりゴスペルのムード。2,4のハンドクラップじゃなく8つ打ちのリズムだ。

09.

★☆☆
eavenly Father (Bon Iver) 2020
feat.Mike Merton 
ザック・ブラフ監督の映画『WISH I WAS HERE』のサウンドトラックに書き下ろしたバラードナンバー、ゆったりとしたアコギのストロークとソリッドのサウンドが心地よく絡む。映画は2014年公開なので、おそらく遅くとも2014年にはジャスティンが書いたはず。SpotifyではMike Mertonのシングルとして2020年リリースとなっている。

10.

★☆☆
Ever New - Reworked by Bon Iver & Flock of Dimes Single Version 2021
Guest performance in Beverly Glenn-Copeland
ビバリーのあたたかく美しいメロディの素敵な曲をボン・イヴェールとの活動歴もある男女デュオ、ワイ・オークのジェン・ワズナーによるソロ・プロジェクト「Flock of Dimes」とボン・イヴェールによるリワーク。叙情的な音世界、インディフォークの色合い、それぞれ相通じるものがあったようだ。



11.

★☆☆
So Unimportant 2022
Ethan Gruska×Bon Iver
サウンドメイクの刺激度は半端ない、ヴォーカルの処理ももう何がどうなってんだか_。山小屋いいるジャスティン仙人のもとに降り立った宇宙人とのコラボ。*Added Ethan Gruska album 

12.

★☆☆
Boys Of Faith (feat.Bon Iver ) 2023
Guest performance in Zach Bryan
犬の鳴き声に手探り感のギターのイントロが味わい深い、四つ打ちのビートが曲を動かせる。ピアノの印象的なシンプルなバッキングがセンス。



13.

★☆☆
AWARDS SEASON 2024.
遠くにドローンが鳴る空間でヴォーカルが語りかける。じわじわっと音が重ね上がって来る。そしてサックスソロでやられてしまう。見事なコーディネートだ


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