
志磨遼平の熱量を浴びる。魂を揺さぶるザ・ドレスコーズの名曲たち|志磨遼平、あなたはほんとにカッコいい
日本のロックシーンにおいて、志磨遼平ほど「ロックスター」という言葉が似合う男はいない。2011年に衝撃の解散を遂げた伝説的バンド「毛皮のマリーズ」のフロントマンとして彗星のごとく現れ、現在はソロプロジェクト「ザ・ドレスコーズ」として活動。彼は常に自身の音楽性を破壊し、再生し続けることで、ロックの定義を更新し続けている。
1. 音楽的背景:ルーツへの敬意と革新
志磨の音楽性は、1970年代のパンクやグラムロックの初期衝動を核に持ちながら、モータウン・サウンド、ビーチ・ボーイズ流のポップス、さらにはフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドまでを自在に飲み込む。 特に近年の作品で見られる、タイトなビートと浮遊感のあるシンセ、叙情的なメロディの融合は、単なる懐古趣味ではない「現代のポップミュージック」としての強度を誇っている。
2. 歌詞の魔力:知性と野性の共鳴
「気の弱いボクサー」「不要不急だけど美しい歌」といった、日常の断片を鮮烈な詩情へと昇華させる言葉選びが、聴き手の心を掴んで離さない。激しいロックンロールの裏側に潜む、バラードに見られる繊細な二人称の視点は、志磨遼平という人間が持つ深い知性と人間愛の証左である。
3. 変容し続けるアーティスト像
ザ・ドレスコーズという形態は、作品ごとにメンバーや編成を変える。これは固定概念に縛られず、その時々の志磨が求める「最高の純度」を表現するための必然的な選択だ。
「才能なんかいらない」と言い切りながら、誰よりも圧倒的な才能を振りまくその姿は、ティーンエイジャーから酸いも甘いも噛み分けた大人まで、全世代を等しく熱狂させる。
志磨遼平は、単なるミュージシャンではない。彼は、ロックが持つ「エキサイティングな疾走感」と、ポップスが持つ「普遍的な美しさ」を同時に体現する、現代日本で唯一無二の芸術家である。
▼ストリーミング記録
2025.12.現在/as of 2025.12.
▼毛皮のマリーズ アーチストスペシャル
01.
★☆☆
Automatic Punk 2012
エキサイティングな疾走感、とにかくトラックがカッコいい。ライブは凄いんじゃないか。
★☆☆
(This is Not A) Sad Song 2012
サビでギターがオンして盛り上がるイメージ。Bメロからの展開がかっこいい
03.
★☆☆
1954 2012
Lo-fiなギターサウンドに乗せて歌う「気の弱いボクサー~」ってサビ頭いいですね。また二分半あたりからの予想外の展開はテンションあるねぇ、そのあとのサビを印象的にする効果を出してる。
04.
★☆☆
ゴッホ 2013
このエネルギーがティーンエイジャーを歓喜させる。50代、60代のオヤジがこれをしなくちゃいつまでたっても世界に見下される。
05.
才能なんかいらない 2014
志摩君はサビ頭の創り方がイカしてる。この曲も「三分だけ~」が耳に残る。Like It!
06.
★★☆
ピーター・アイヴァース 2020
モータウンのような感じとも、ビーチボーイス、はたまたフィルスペクターのウォールサウンドを思わせる。いい曲だ。
07.
★☆☆
ちいがいをみとめる(Ⅱ.)
ピーター・アイヴァースなんかにみられる、モータウンを感じるバラード。一万曲ぐらいある循環コードだが、この歌詞と志磨遼平の存在がオンリーワンナンバーにしている。
08.
★☆☆
不要不急(Ⅱ.)
タイムリーなタイトルとトロトロのメロディ。不要不急な人~♪(笑)、そしてしめは「不要不急だけど美しい歌 ♪」Like It !
09.
★☆☆
ぼくをすきなきみ(Ⅱ.)
激しくロックンロールな志磨遼平を知っているから、この二人称の歌詞のバラードはぐっとくる。あの熱をバラードにねじ込むわけだから。
10.
★☆☆
エロイーズ 2022
名曲ピーター・アイヴァースのムードを引き継いだモータウンのムードたっぷりのアップナンバー。ポップなメロディとタイトで強いビートが◎、そして全編通して上のほうにある浮遊感のあるシンセフレーズが色を乗せている。