
芸術は爆発!ケビン・バーンズ予測不可能|万華鏡のように変貌するポップスの極致
米国ジョージア州アテネ出身のインディ・ロック・バンド、of Montreal(オブ・モントリオール)は、中心人物ケヴィン・バーンズの脳内世界を具現化し続ける音楽プロジェクトである。
1990年代後半のデビュー以来、サイケデリック・ポップ、ファンク、エレクトロニカ、パンク、R&Bといった多種多様なジャンルを網羅し、アルバムごとにその音楽性を劇的に更新してきた。
ケヴィン・バーンズの創作スタイルは、音楽史における先人たちのエッセンスを細胞レベルで吸収し、独自の感性で解体・再構築する点に最大の特徴がある。初期のビートルズを彷彿とさせる旋律から、プリンス譲りの官能的なグルーヴ、デヴィッド・ボウイのようなグラムロックの美学、さらには現代のR&BやEDMの潮流まで、その触手は全方位に伸びている。
特筆すべきは、複雑なリズム構造や予期せぬ転調を多用しながらも、ポップ・ミュージックとしてのキャッチーさを決して失わない緻密な構築美である。リスナーの予想を裏切り続けるアヴァンギャルドな精神と、聴き手の身体を揺らすダンス・ミュージックの要素が同居する音像は、唯一無二の芸術性を確立している。
常に変化し続け、自己模倣を拒絶するその姿勢は、既存のカテゴリーに収まることを許さない。of Montrealは単なるバンドの枠を超え、ケヴィン・バーンズという一人の天才による、終わることなき音響実験の記録である。
たくさんの作品を聴いて、ぶっ飛んでる作品、難解な作品、意味不明の作品(笑)に埋もれた名曲を根気よく掘り当てることができた。
▼ストリーミング記録
2026.01..現在/as of 2026.01
01.
★☆☆
Disconnect The Dots 2004
Georgia-US/Indie-rock & many
この作品はどことなくビーチボーイズを感じる。少しサザンオールスターズもありますね。
02.
★☆☆
How Lester Lost His Wife Pocket Remix 2006
インドを帯びたEDMのムードと、かっこいい一拍目のタメ、理解してますねケヴィン・バーンズ。ベースはピンクフロイドのAnother Brick In The Wall <1979>を思わせる。
03.
★☆☆
Dustin Holfman Feigns Ignorance of Missing Bathtub 2006
ヴォーカルもシドロモドロ、そして意味不明のギターソロパート、ぶっ飛んでますが、全体として行くべきところに行けば素晴らしい曲じゃないかな。
04.
★☆☆
Sing You a Love You song 2006
かと思えばNo.674と同じ2006年に、初期のビートルズ風のこんな曲もつくってる。
05.
★☆☆
Girl Named Hello 2010
デヴィッドバーンか、はたまたプリンスやスライストーンさえも感じるヴォーカル表現、アップビートでたたみかける。お見事
06.
★☆☆
Like a Tourist 2010
イントロからしばらくはピーターガブリエルが得意とするリズム、ここでもヴォーカルが7変化、分かる人にはわかるだろうけど、ケヴィン・バーンズはしっかりと吸収消化してリボーンさせてる。印象的なグリッサンドベースはElasticaを思い出す。
07.
★☆☆
I Feel Ya'Strutter 2010
サビはしっかりとプリンス、エンディングは大胆。
08.
★☆☆
Sails,Hermaphroditic 2012
全体的にはファンク調のデヴィッド・バーン、やはり随所に表現方法としてR&Bシンガーのスタイルがある。
09.
★☆☆
Fugitive Air 2013
一転してグラムロックの空気しっかり、デヴィッドボウイかな、Tレックスか?
10.
★☆☆
Apollyon Of Blue Room 2015
イントロはキッスのDo You Love Me、全体としてはパンク。
11.
★☆☆
Don't Let Me Die In America 2020
キャッチーなフックがノリノリのキラーチューン、あいかわらずの想定外の展開もあって、うれしくなる。ケヴィン・バーンズの創作のスタイルはまだまだ進化していくのか? 投げやりなエンディングもクレイジーで「あるある(笑)」
12.
★☆☆
20th Century Schizofriendic Revengoid-man 2020
疾走感満点のナンバー、サウンドは別に新しくもなく、どちらかと言えばローファイ気味で、70~80’sのイメージ。コーラスはビーチボーイズ風だ。
13.
★☆☆
Polyaneuridursum 2020
楽しくキャッチーなフック&シンセアレンジがいい、リズムも体が自然と動くいいbpm。
14.
★☆☆
True Beauty Forever 2021
ディスコナンバーを思わせるトラックを、コラージュのように切り貼りした奇想天外だが、ノリが損なわれていない不思議な魅力のナンバー。2021年のこの作品の収録されているアルバムは洗練されていて強烈な個性を見事なサウンドで着飾らせている。
15.
★☆☆
Fingerless Gloves 2021
ダンサブルなリズムから一転ミディアムテンポに落とす感性は難解だ。次の↗に備えるという狙いだろうか? 後半アウトロに向けてヴォーカルがプリンスがパンクを歌った感じになる
16.
★☆☆
Yamagata Forest Flutes 2021
後ろでドラが鳴るなどのエスニックなムードを漂わせたミディアム・グルーヴ。さらっと1分50秒。山形の森を歌ったのか?
17.
★☆☆
Hmmm 2022
響きを確かめるようなイントロのアコギのアルペジオアルペジオのコードチェンジから、ウィークエンドが得意とするリズムが始まる。繊細で予測不能な展開はここでも楽しませてもらった。ブラスシンセのセンスある刻み、ストリングスのブリッジ、刺激的な響きとサウンドのカットイン。Hmmm刺激的!