Brant Bjork

アメリカの国旗
砂漠が産んだ中毒性。ブラント・ビョークの「恐るべしワンパターン・グルーヴ」

カリフォルニア州パームデザートが生んだ至宝、ブラント・ビョーク。彼は伝説のストーナーロックバンド、Kyuss(カイアス)の創設者であり、ドラマーとしてその名を世界に轟かせた。

しかし、ソロアーティスト、そしてマルチインストゥルメンタリストとしての彼は、さらに深淵な音楽世界を構築している。彼のサウンドを定義するのは、計算し尽くされた「1/10拍のビートセンス」と、聴き手をトランス状態へと誘う「恐るべしワンパターン・グルーヴ」**である。

削ぎ落とされたリフレインが生む「ゴリ押し」のカッコよさ

ブラント・ビョークの作品の多くは、スタジオセッションの熱量をそのまま封じ込めたような生々しさに満ちている。一見、変化の少ないシンプルなギターリフのループ。しかし、ドラマー出身の彼ならではのリズム重視の解釈が、独自の「ノリ」を生み出している。

2018年から2019年にかけての作品群では、そのサウンドはさらなる進化を遂げた。ドラムの音像はよりタイトに、そして生々しくなり、LED ZEPPELINを彷彿とさせる生き物のようなうねりを獲得している。

砂漠を疾走する低域の美学

彼の音楽には、常に乾いた砂漠の空気感が漂う。ワウギターのカッティング、ファズの効いた重厚なリフ、そしてセクシーに絡みつくブルージーな旋律。それらが渾然一体となり、70年代ロックへのオマージュを捧げつつも、誰にも真似できない「ロー・デザート・パンク」を確立している。

これほどまでにワンパターンを突き詰め、それを圧倒的な「カッコよさ」へと昇華させたアーティストは他にいない。大音量で、あるいはアナログ盤でその振動を浴びる時、我々はブラント・ビョークという男が仕掛けた底なしのグルーヴに、ただ身を委ねるしかないのである。


▼ストリーミング記録



2025.12.現在/as of 2025.12.

01.

★☆☆
Low Desert Punk 1999
印象的なギターリフのループでゴリゴリのグルーヴを生み出す。


02.

★☆☆
Chinarosa 2007
印象的なギターリフにシンプルなドラムというパターンは変わらない、そこから生まれるグルーヴがスリリングだ。フィンガースナップがクール。


03.

★☆☆
Locked and Loaded 2008
99bpmの重いリズムのグルーヴ、ここでもギターリフは至ってシンプルなループである。ACDCとはまた違ったノリだ。大音量で聞きたい。2020年リマスター版は↓




04.

★☆☆
Evening Jam 2016
ワウギターのカッティングがイントロ、ファズギターとタイトなドラムが入って、まるでクリームとジミヘンの競演って感じ。13:55のロング・インスト・ナンバー


05.


★☆☆
Somebody 2018
後半の展開はツエッペリンを思わせる、ミディアム・ナンバー。グルーヴしっかり。





06.

★☆☆
Pretty Hairy 2018
これもツエッペリンそのものかもしれない、とにかくビートが生き物のようにうねってる。グレイトなロックだ。

アナログを買おう!
Mankind Woman [Analog] 

07.

★☆☆
Guerrilla Funk 2019
ドラムの音が気持ちいいです、2018年-2019年は急激に音が進化した時代。7:20のサイズの恐るべしワンパターン

08.

★☆☆
Lost in Race 2019
これに合わせてアドリブ練習をしたらいい、ノリが素晴らしいから、熱くなるだろう。

アナログを買おう!
Jacoozzi (Col LP) [Analog] 

09.

★☆☆
Plant Your Seed 2019
ヴォーカルの感じはZZトップの感じ、ワウギターのソロも印象的。


10.

★☆☆
Duke of Dynamite 2020
ドラマーだからか前面にドラムのサウンドが展開してる。multi-instrumentalistだということで、ギターもリズム重視なところが極めつけのノリを作り出してるのかもしれない。


11.

★☆☆
Who Do You Love 2022
ドラムとベースは大きなうねりのループ、ブルージーなギターがセクシーに絡む。ドアーズの「Who Do You Love 1970」のオマージュ・ナンバーだ。


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